Special interview Vol,5 with
【swell vintage owner|Megumi Yamamoto】
5月10日(金)から12日(日)までの三日間、大阪・心斎橋にあるIMAGINE & DESIGN Salonで開催される「crinkle crinkle crinkle × swell vintage OSAKA POP UP STORE」。
crincle crinkle crinkleディレクターの金原広和さんと、友人でもあり今回共に出店するswell vintageオーナーの山本めぐみさんが、二人の関係性やポップアップの見どころを語り合います。
金原 めぐちゃんとの出会いは2年くらい前。以前から二人とも千駄ヶ谷のMAIDENS SHOP WOMENによく通っていて、SNSを通してお互いのことを意識はしていたんだよね。
山本 実際に会って話すようになったのは、MAIDENSの三周年イベントで。実は二周年のときに金ちゃんを見かけて、あまりにもおしゃれなファッションに「あの人は何者?」って気になっていたのを覚えてる。友人にSNSを教えてもらって、投稿を遡ってみていたら気が合いそうだなって思って、どんどん気になる存在になっていました。
金原 なかなか面と向かって会うことができないまま数年が経ってしまったけれど、一度出会ったら早かったよね。三日後には一緒にランチに行っていました。めぐちゃんはファッションの話ももちろんするけれど、それだけじゃなく本当にいろいろな話ができる面白い人。
山本 金ちゃんの第一印象はとにかく明るい人だと思っていたけれど、実際はすごく繊細で思慮深い人。そのギャップがわたしは大好き。
金原 それに、思い立ったときの行動力が半端ない。もともとOLさんだったところから、経験もないのにレザーバッグを作るようになったりとか……。
山本 当時は、子供を出産して産休が明けたら会社に戻ろうと思っていたんだけれど、保育園の空きがなくて戻ることができなかったから、ファッションやってみようかなってなったんですよね。でも、洋服作りは分からないからバッグから作ってみようとなり、気づけば古着屋になっていた。自分でも本当に不思議なんです。
金原 でも、そういう思いつきのペースは今でも変わっていないよね。僕たちは居酒屋でこういう話ばっかりしてるんです。
山本 基本的に人って苦手なことはあっても、できないことはないと思っていて。革職人がいるんだったら革作れるだろうし、 刺繍やってる人なら刺繍できるだろうしみたいな。きっと私にもできるんだろうなって常に思ってるんですよね。
金原 あと、人をよく見ていて、適切なタイミングで適切な人を繋いでくれる。いい化学反応が生まれそうな人同士をつなぐプロデューサー的な感覚に優れているなと思っています。そんなめぐちゃんのファンだというお客さんが関西エリアにも多くいるので、今回のポップアップの話が出てきたときに一緒にできたら楽しそうだなと思ってお声がけしました。
山本 前から一緒にやりたいねとはずっと話していたんだよね。
金原 そうそう。せっかく二人でできるということもあり、会場も百貨店などのスペースではなくて、少しアットホームな空間なので、crinkleとしてはかっこいいブランディングというよりはもっと僕のパーソナルな世界観をお客さまにも楽しんでもらいたいなと思っています。
山本 ポップアップでは、crinkleのアイテムに合わせやすいボトムスをメインにヴィンテージアイテムを持っていこうかなと考えています。
金原 crinkleは、今日めぐちゃんが着てくれている新作の「INDIGO」シリーズをECに先立って販売します。人気のあるアイテムをインディゴバージョンで作ろうというアイデアも実は、めぐちゃんとの会話から生まれたんです。「金ちゃんのところもデニムとかあったら可愛いと思う」って話をご飯を食べながらしていて。二人ともデニムが好きだし、そういったエピソードも踏まえて今回のめぐちゃんとのイベントでお披露目できるのが嬉しいです。
僕自身、アメリカンヴィンテージが好きでそれを僕なりのバランスでファッションに組み込むのが今の気分なので、そういったパーソナルな感覚を色濃く打ち出すためにも、swell vintageは欠かせないと思っていたんです。
山本 今回は刺繍アーティストの方も参加して、お互いの商品にその場で刺繍してもらうことができるんだよね?
金原 欧米の古着とかにもそういうハンドメイドの刺繍がされているアイテムが多くて、めぐちゃんも普段からよくやっているけれど、ちょっとシミがついたアイテムとかもささっと刺繍を施すことで新しい雰囲気のものに生まれ変わらせることができるって素敵だなって思って。crinkleでは、これまでアーカイブセールとかはやってこなかったんですけど、こういうちょっとしたアクションでスペシャルなアイテムになればいいなと思ってトライすることにしました。今、僕のお友達に刺繍用のデザインを作ってもらっているんです。
山本 あとは、金ちゃんと一緒にコラボアイテムとかも考えているんですけど、まだ準備段階で……とにかく乞うご期待って感じです。
金原 大阪の方たちはとにかく熱量が高いイメージがあるので、負けずにみんなで楽しめたらいいな。
山本 わたしもいつも以上に熱量高く臨みたいです。今回は金ちゃんと一緒だから、お客さんといじり、いじられながらワイワイできそうで楽しみです。
金原 ワーっとみんなでしゃべって、最後はハグして終わるみたいな。そんなハッピーな感じを期待してます。
Information
crinkle crinkle crinkle × swell vintage
OSAKA POP UP STORE
■会期:2024年5月10日(金) ~ 12日(日)
■営業時間:11:00〜18:00
■場所:IMAGINE & DESIGN Salon
■住所:大阪市中央区南船場2-6-12
『crinkle crinkle crinkle』では、24SSの新商品のほかに、ブランドのアイコンモデルを再構築したINDIGOシリーズを先行発売。またブランドとしては初となる23SS-23AWのアーカイブアイテムも登場。『swell vintage』ではヴィンテージアイテムを販売。また会場では刺繍のカスタマイズイベントも実施。
-『swell vintage』Owner
山本めぐみ(やまもと めぐみ)
アパレルとは全く無縁のOLから転身し、独学でレザーバッグの製作からキャリアをスタート。2013年オンラインストア「Swell Vintage」をオープンし、2020年には原宿に実店舗もオープン。古着販売にとどまらず、大手ブランドとのコラボレーションやポップアップ、オリジナル商品のデザイン、販売など幅広く活動している。
Instagram:@meg_swellvtg
swell vintage
東京都渋谷区神宮前3丁目36−17 神宮前AKビル B1F
Instagram:@swellvtgshop
-『crinkle crinkle crinkle』Brand director
金原 広和(きんばら ひろかず)
長年テキスタイルデザイン会社にて企画営業に従事し、コレクションやメゾンブランド、セレクトショップを担当。現在はアパレル会社にてテキスタイルデザインチームを運営しながらトレンド予測やブランドのディレクター兼デザイナーを兼任している。
Instagram:@kin.summer.summer.